08:28 ◎油井完全封鎖は9月に延期=メキシコ湾原油事故―米政府

 【ワシントン時事】米メキシコ湾原油流出事故対策の統括責任者を務めるアレン元沿岸警備隊司令官は19日の記者会見で、破損した油井を完全封鎖するために、「リリーフ井戸」を使って油井の根元にセメントを注入する「ボトム・キル」と呼ばれる作業は、9月7日以降に延期されるとの見通しを示した。
 ボトム・キルにより新たな泥やセメントを注入した場合、油井内の圧力が高まり、既に封鎖した場所から原油が再び流出することを防ぐ措置が必要と判断した。圧力の高まりで油井を損傷した場合、油井内部に残留している原油約16万リットルが流出する恐れがある。
 アレン元司令官はボトム・キルに先立ち、海底の油井上部にある暴噴防止装置を交換するよう英石油大手BPに指示する。ボトム・キルは当初今月中旬にも実施される予定だった。
 現在設置されてい暴噴防止装置は事故時に機能しなかったため、アレン元司令官は「捜査上、重要な証拠になる」とも語った。(了)
08:18 ◎下落=在庫統計で上伸後に値消す〔NY天然ガス市況〕(19日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の天然ガス先物相場は上伸後に値を消し、下落して終了した。週間在庫統計が相場を支援する内容だったものの、気温が平年をそれほど上回らないとの予想や高水準の供給が期近物の圧迫要因になった。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した先週の米天然ガス在庫は270億立方フィート増加の3兆0120億立方フィートだった。増加幅は予想を下回った。
 同統計の発表時間の米東部時間午前10時半直前に100万BTU(英国熱量単位)当たり4.27ドルで取引されていた中心限月9月きりは4.375ドルに上昇。その後は12週間ぶりの安値の4.141ドルまで下げた。終値は6.8セント安の4.171ドル。(了)
08:07 ◎アフリカ西海岸沖、熱帯低気圧発生の可能性低い=米NHC

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】米国立ハリケーンセンター(NHC)は19日、アフリカ西海岸沖でにわか雨や雷雨をもたらしている低気圧について、今後48時間で熱帯低気圧に発達する可能性は20%との予想を発表した。
 この低気圧はゆっくりとした速度で西に進みながら勢力をやや強めるとみられる。
 一方、雷雨を伴いながらカリブ海西部を西へ進む低気圧は、メキシコのユカタン半島と中米地域を通る見通し。それまでに勢力が大幅に強まることはないとみられる。
 いずれの低気圧も上陸するかどうかは現段階では判断できない。(了)
07:56 ◎続落=弱い雇用・製造業指標で〔NY石油市況・詳報〕(19日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、発表された米経済指標の内容が弱かったことをきっかけに需要に対する懸念が高まり、2日連続で下落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は前日終値比0.99ドル(1.31%)安の1バレル=74.43ドルで引けた。
 米フィラデルフィア連銀が同日発表した8月の大西洋岸中部の製造業景況指数が総合でマイナス7.7と、前月の5.1から低下した。予想外の低下で、指数は約1年ぶりの低水準に落ち込んだ。
 これより前に労働省が発表した新規失業保険申請件数は予想外に増加し、9カ月ぶりの高水準となった。景気回復に対する懸念を背景に原油相場は下落した。
 前日は、米国の在庫統計で、原油と燃料油の在庫の合計が高水準となったことが原油相場を圧迫した。
 米国立ハリケーンセンター(NHC)は19日、アフリカ西岸沖の熱帯波動が今後48時間で熱帯低気圧に発達する可能性は20%にとどまるとの予想を示した。
 米議会予算局(CBO)の局長は、米経済について、高失業と製造業の弱さが景気回復に水を差し、一段と困難な状態に陥るとの見通しを示した。
 RBOBガソリンの中心限月9月物は3.25セント(1.7%)安の1ガロン=192.87セントで取引を終えた。
 ヒーティングオイルの中心限月の9月物は2.42セント(1.2%)安の1ガロン=200.07セントで取引を終えた。(了)
04:24 ◎原油続落、74ドル台=景気先行き懸念が圧迫〔NY石油〕(19日)

 【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、弱い米経済指標を受けた景気先行き懸念の加速に下押しされて続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は前日終値比0.99ドル安の1バレル=74.43ドルと、中心限月ベースで7月7日(74.07ドル)以来約1カ月半ぶりの安値で終了。10月物は1.01ドル安の74.77ドルで取引を終えた。
 原油相場は寄り付きからほぼ一本調子で下落。この日発表された各種米経済指標が低調な内容だったことに加え、米株価も指標の弱い内容を受けて大幅に値を崩したことから、今年下半期の米景気鈍化懸念に拍車が掛かり、需要減観測が相場を大きく圧迫した。
 米労務省がこの日発表した14日までの新規失業保険申請件数は季節調整済みで50万件となり、前週から1万2000件増加した。市場予想に反し大幅な増加となり、昨年11月以来の高水準となったことから、統計発表まではプラス圏を推移していた原油相場は一転して大幅に値を崩した。また、その後米フィラデルフィア連銀が発表した8月の第3連邦準備地区の製造業景況指数もマイナス7.7と、前月の5.1から大幅に低下し、民間有力調査機関、コンファレンス・ボードが発表した7月の景気先行指標総合指数も、前月比0.1%上昇したものの市場の期待を下回る上昇幅となった。これにより、寄り付きから下落基調だった原油相場は下げ幅を拡大した。
 ▽ガソリン=反落。中心限月9月物は3.25セント安の1ガロン=192.87セントで取引を終えた。
 ▽ヒーティングオイル=続落。中心限月の9月物は2.42セント安の1ガロン=200.07セントで取引を終えた。(了)
22:48 ◎原油、売り買い交錯〔NY石油〕(19日午前)

 【ニューヨーク時事】19日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米雇用情勢の改善の遅れを示す指標を眺めて売り買いが交錯、不安定な値動きとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前9時35分現在、前日終値比0.17ドル安の1バレル=75.25ドル
 アジア、欧州株式の堅調を好感し、76ドルを超える水準で取引を開始。しかし、米労働省が発表した14日までの1週間の新規失業保険申請件数が前週比1万2000件増の50万件と、市場予測の47万6000件(ロイター調べ)を大きく上回ったため、米景気の先行きに対する懸念が強まった。同件数は昨年11月中旬までの週以来、約9カ月ぶりの高水準に戻しており、投資家はいったんは売りで反応したが、75ドルちょうどの節目で下げ止まった。(了)