07:58 ◎原油、4日続落=ガソリン先物の急落やドル堅調で〔NY石油市況・詳報〕(23日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】週明け23日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ガソリン先物の急落や堅調なドル相場を受けて、4営業日続落した。米国産標準油種WTI10月物は前営業日比0.72ドル(0.98%)安の1バレル=73.10ドルと、中心限月の終値ベースで7月6日以来の安値で引けた。取引レンジは72.75〜74.48ドル。
 この日は主要経済指標の発表がなく、トレーダーらは手掛かりを求め金融市場に目を向けていた。
 株式市場は序盤は値を上げたものの、終盤はまちまちとなった。ドルは通貨バスケットに対し、終盤の取引で小高くなった。ガソリン先物は、夏季のドライブシーズンが終了し需要が減退したことから、急落して終了した。
 米国の原油や燃料油の潤沢な在庫により、原油相場は先週、75ドルを下回る水準に圧迫された。
 大西洋中央部で発生した熱帯低気圧「ダニエル」は24時間以内にハリケーンに発達する見通し。ダニエルは西北西に進み、フロリダ州やメキシコ湾には向かっていない。
 ロイター通信の調査によれば、米原油在庫は先週、80万バレル増加したもよう。
 ヒーティングオイルは続落。9月物は1.56セント(0.8%)安の1ガロン=195.54セントで引けた。
 RBOBガソリンは大幅続落。9月物は4.41セント(2.3%)安の1ガロン=188.10セントで終了。(了)
04:49 ◎原油、続落=6週間ぶりの安値〔NY石油〕(23日)

 【ニューヨーク時事】週明け23日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ドル高・ユーロ安やガソリン相場の急落などが重しとなり、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前週末終値比0.72ドル安の1バレル=73.10ドルと、中心限月終値ベースとしては7月6日(71.98ドル)以来、約6週間ぶりの安値で終了した。11月物は0.73ドル安の73.73ドルで取引を終えた。
 この日は米主要経済指標の発表もなく、市場は方向感を探る中、米株価の動向を注視。午前中は堅調に推移していた米株価が午後にかけて不安定な動きに転じると、原油相場も下げ足を速めた。このほか、欧州圏内の景気先行き不安を背景に、ユーロ売り・ドル買いが進み、ドル建てで取引される原油に割高感が生じたことも、売りを誘った。
 また、ドライブシーズン終盤にもかかわらず、潤沢なガソリン在庫を眺めて、ガソリン需要に警戒感が広がっているもよう。MFグローバル・エナジーのマイク・フィッツパトリック氏は「ドライブシーズン中のガソリン需要が不振となり、投機的な投資意欲が低下している」と指摘した。ガソリン相場はこの日2%超の急落、原油相場の圧迫材料となった。
▽ガソリン=大幅続落。9月物は4.41セント安の1ガロン=188.10セント。
▽ヒーティングオイル=3日続落。9月物は1.56セント安の1ガロン=195.54セントで引けた。(了)
23:18 ◎原油、4日ぶり反発〔NY石油〕(23日午前)

 【ニューヨーク時事】週明け23日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場では、新規の材料不足から株価の動向などを手掛かりに買われ、4営業日ぶりに反発している。同日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTIの10月物は午前10時05分現在、前週末終値比0.44ドル高の1バレル=74.26ドル。
 欧州株式の堅調を受けて、小じっかりで取引を開始。合併・買収(M&A)の活発化を好感して米株価も上伸したため、つられて買いが継続している。
 加えて、米国立ハリケーンセンター(NHC)が同日早朝、大西洋で発生した熱帯性高気圧が勢力を拡大し、24時間以内にハリケーンに移行する可能性があると指摘したことも下値を支える一因。(了)