10:41 ◎大西洋中心部で熱帯低気圧発達も=確率は40%台―NHC

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】米国立ハリケーンセンター(NHC)は6日、アフリカ西海岸沖カーボベルデ諸島の650マイル(1046キロ)西方、大西洋の中心付近の低気圧について、熱帯低気圧に発達する確率は40%台半ば程度だと発表した。
 これについてNHCは先に、20%と予想していた。
 NHCは、現在時速10マイル(16キロ)の速度で北西に進んでいる低気圧は、今後数日間はおおむね好ましい状態だと強調した。ただ、低気圧がメキシコ湾に到達する可能性や、潜在的な上陸先などの判断は現段階では困難としている。(了)
10:39 ◎英BP、メキシコ湾での新規採掘に含み?=米国民の神経逆なでも

 【ワシントン時事】英石油大手BPのサトルズ最高執行責任者(COO)は6日、ルイジアナ州ニューオーリンズで記者会見し、原油流出事故を起こしたメキシコ湾の油田に関し、ガス、石油を大量に埋蔵しているとした上で、「いずれかの時点でどうするか検討しなくてはならない」と述べた。一部メディアは「BPが新規の油井の採掘を行うかもしれない」(AFP通信)と報道。汚染にいら立つ米国民の神経を逆なでする可能性もありそうだ。
 事故油井は今月中旬にも完全に閉鎖される見通しだが、4月下旬の事故発生以来、約3カ月にわたり、大量の原油が放出された。
 同COOは事故油井を将来、開発に使用することはないと言明。BPにとっての現在の焦点はメキシコ湾での事故への対応であり、将来の油田の利用については考慮していないと語った。
 ただAFPによると、事故油井以外の場所で新たな採掘を見送るか否かについては明言しなかったという。(了)
09:59 ◎7月末の海上石油貯蔵タンカー、29隻に減少=英船舶ブローカー

 【ロンドン・ロイターES=時事】英船舶ブローカー、E・Aギブソンは6日のリポートで、29隻の大型石油タンカー(VLCCs)が7月末時点で、一時的な海上原油貯蔵施設として利用されていることを明らかにした。これは同社が記録を開始した2008年以来の最低水準。
 同社は、海上貯蔵施設としてのタンカー需要が、タンカーの利用料金を支えているとしながらも、こうした需要が再びピークを迎えることはないだろうとの見解を示した。
 7月末の海上タンカーでの原油貯蔵量は前月比2560万バレル減の5920万バレルだったという。(了)
09:38 ◎米の天然ガス掘削リグ稼働数、983基=約17カ月ぶり高水準―ベーカー・ヒューズ

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが6日発表したリポートによると、今週の同国天然ガス掘削リグ稼働数は前週比11基増の983基となった。これは09年2月につけた1018基以来、約17カ月ぶりの高水準。
 シェール(頁岩=けつがん)層からのガス掘削に利用される水平リグの稼働数は前週比25基増加し、過去最高の878基だった。(了)
08:01 ◎原油先物、3営業日続落=弱い米雇用統計で〔NY石油市況・詳報〕(6日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】6日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は3営業日続落となった。弱い内容の米雇用統計と米株価の下落が背景。ただ、米ドルが対ユーロを含めおおむね軟化したことで、1バレル=80ドル台を維持し、前週末に比べプラス圏で終了した。
 米国産標準油種WTIの中心限月9月物は前日終値比1.31ドル(1.6%)安の1バレル=80.70ドルで引けた。取引レンジは80.04〜82.67ドル。前週末(78.95ドル)比では1.75ドル(2.21%)高。今週は4日の取引時間中に82.97ドルと当ぎりとしては5月4日以来の高値まで上伸した。
 国立ハリケーンセンター(NHC)によると、大西洋中部の低気圧が今後48時間以内に熱帯低気圧に発達する可能性は40%だが、メキシコ湾地域には脅威とならない見込み。
 中国の主要製油所の8月の処理量は、前月並みと予想されている。一部製油所の増産が、他の減産で相殺されるため。
 米雇用統計で、非農業部門就業者数の減少幅が、市場予想の倍の水準のなったことを受け、米ドルは対円で15年ぶりの安値つけたほか、対ユーロでも下落した。米株価も下落し、投資家らは景気回復ペースが依然鈍いとの認識を強めた。
 リッターブッシュ・アソシエーツのジム・リッターブッシュ氏は「われわれの見方では、雇用統計への石油相場の反応は適切のようで、これまでのところ、80〜81ドルのレンジを維持した。しかし、株価の一段安が予想される中では、来週、80ドルを上回る水準が維持されるか正念場となりそう」と述べた。
 ロンドン市場の北海ブレント9月物は前日終値比1.45ドル(1.8%)安の80.16ドルで引けた。
 NYMEXのRBOB9月物は0.0517ドル(2.4%)安の1ガロン=2.1127ドル、ヒーティングオイル9月物は0.0396ドル(1.8%)安の1ガロン=2.1472ドルで終了した。(了)
05:41 ◎NY原油、3日続落=1週間ぶり安値で終了〔NY石油〕(6日)

 【ニューヨーク時事】週末6日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米雇用統計の悪化を背景に景気先行き懸念が強まり、3日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は、前日終値比1.31ドル(1.6%)安の1バレル=80.70ドルと中心限月の終値ベースでは7月30日(78.95ドル)以来1週間ぶりの安値で終了。10月物は1.27ドル(1.54%)安の81.18ドルで引けた。
 7月の米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数の減少幅が13万1000人と市場予想の2倍以上となり、2カ月連続で落ち込んだ。民間部門の雇用も期待されていたほど伸びず、市場では米景気減速への不安が再燃。米株価の下落につられて、原油相場は早い段階で値を消した。あと、為替動向をにらんでドル建て商品の割安感に着目した買いが断続的に入り、プラス圏に浮上するなど不安定な展開となったが、エネルギー需要の減退懸念は根強く、頭は抑えられた。
 また、週央に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報で、需要期にもかかわらず、ガソリン在庫が4月以来の高水準に積み上がったことも引き続き相場の重しとなった。
 MFグローバル・エナジーのマイク・フィッツパトリック氏は、週間の動きについて、「週初の強地合いは、ショートカバーが入ったか、投資家が金融商品に対して疑念を持っているか、核開発問題をめぐるイランの非協力な態度が原因だろう」と指摘。その上で、「デフレスパイラルが既に始まっていると認識している」と述べた。
 ▽ガソリン=3日続落した。中心限月の9月物は、5.17セント安の1ガロン=211.27セントで取引を終えた。
 ▽ヒーティングオイル=続落。9月物は、3.96セント安の1ガロン=214.72セントで引けた。(了)
00:25 ◎NY原油、3日続落〔NY石油〕(6日午前11時15分)

 【ニューヨーク時事】週末6日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、7月の米雇用統計の悪化を受けて景気先行き懸念が広がり、3日続落に転じた。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前11時15分現在、前日終値比0.77ドル安の1バレル=81.24ドルで推移している。
 米労働省が朝方発表した7月の雇用統計によると、非農業部門就業者数が前月比13万1000人と、市場予想の6万5000人を大幅に上回り、2カ月連続のマイナス。米労働市場の回復鈍化が改めて示されたことから、米景気減速懸念が台頭し米株価が急落、つられて原油相場も売りが先行している。(了)
19:50 ◎米越原子力協力を静観=中国

 【北京時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は6日、米国とベトナムの原子力協力協定交渉について、「具体的な状況は承知していない。各国には核エネルギーの平和利用と国際協力展開の権利がある」との談話を発表、静観する構えを見せた。
 ただ、同副報道局長は「各国は自らの核不拡散義務を履行しなければならない」とクギを刺した。中国は南シナ海の領有権問題で争うベトナムが米国と接近するのを警戒している。(了)
15:31 ◎原油、米雇用統計・FOMCで変化も=三菱商事F・天野氏〔週間見通し〕(6日)

 ▽天野智和・三菱商事フューチャーズ調査課主任=今週のニューヨーク原油(WTI)相場は、中心限月の9月物が1バレル=82ドル台で推移し、強い流れが継続している。来週のWTIは、今晩(日本時間午後9時半)発表される7月の米雇用統計の内容がどうなるかで、変わってくるだろう。
 米雇用統計は、失業率は高水準が続くとの見通しで市場に織り込まれており、非農業部門の就業者数の減少幅に注目している。減少幅が市場予想より良い内容となれば、(米株高など)外部環境につれて、今週の強い流れが継続するだろう。反対に、弱い内容となれば、WTI相場は石油の(緩んだ)需給を無視して上昇してきただけに、下げるきっかけになるだろう。
 また、来週は10日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。WTI相場はこのところ、追加金融緩和期待もあって上げてきている。追加緩和について言及がなければ、事実で売られる展開となるだろう。
 東京市場は、為替相場が円高基調となっているため、上値余地は乏しい。ガソリンと灯油は6月高値に近づいており、これを突破できるかが焦点。突破できなければ、戻り売りに押される展開となろう。(了)