06:36 ◎続伸=実需筋の買いに〔NY金市況・詳報〕(18日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、実需筋やチャート要因の買いに続伸し、1カ月半ぶりの高値をつけた。
 中心限月12月物は3.10ドル高の1オンス=1231.40ドルで終了。取引レンジは1218.90〜1234.40ドルと、一時は7月1日以来の高値まで上昇した。
 ドルが各主要通貨に対して下落したことが、金塊相場を後押しした。PFGベストのマイケル・ダリー氏によると、宝飾品需要が高まるインドの結婚シーズンが近づいていることで、実需筋の買いが見られたという。
 最終出来高はCOMEX推計で9万6491枚と、薄商いだった。
 現物は1942GMT(日本時間19日午前4時42分)時点で1229.65ドルと、前日終盤の1222.90ドルを上回っている。
 ロンドン市場の午後の値決めは1218ドル。(了)
05:45 ◎3日続伸=あと切り返す〔NY金〕(18日)

 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、景気先行き不透明感を背景とした根強い安全資産需要に支えられ、中心限月12月物が1オンス=1231.40ドルと前日終値(1228.30ドル)比3.10ドル高で取引を終えた。これで3営業日続伸。中心限月の終値としては、6月30日(1245.90ドル)以来約1カ月半ぶりに1230ドルを超えた。立会取引のレンジは、1220.00〜1232.80ドル。
 朝方は利益確定の売りが先行。この日は米国指標の発表はなかったが、ドイツ国債入札の好調に加え、公開議事録でイングランド銀行(英中央銀行)が利上げの可能性について議論していたことが明らかになり、将来的な利回りの見込めない金塊のポジションを手じまう向きが台頭した。
 ただ、午前の遅い段階までに、こうしたリスク選好の動きは一服。新規材料難で方向感に乏しい中、ファンド筋らが入れた押し目買いが技術的な節目に触れ、これをきっかけに買いが加速する形で、安値圏から速いペースで10ドル近い急伸を演じた。
 キトコ・ドット・コムの上級アナリスト、ジョン・ナドラー氏は、「最近の相場堅調を眺めて、現行水準は買われ過ぎ、あるいは調整局面を迎える時期に来ているかもしれないとの指摘がある。また、金片が市場に大量に流入し、これが相場の冷や水になるとの可能性も取り沙汰されているが、金塊を取り巻く熱気は依然として衰えていないようだ」との見方を示した。
 金塊現物相場は午後1時50分現在、3.825ドル高の1230.35ドル。(了)
00:35 ◎反落〔ロンドン金〕(18日)

 【ロンドン時事】18日のロンドン自由金市場の金塊相場は、手掛かり材料難の中で利食い売りに押され反落、1オンス=1224.75ドルと、前日終値比1.475ドル安で引けた。
 投資家のリスク回避姿勢がやや後退する中、前日までの買い一服。7月下旬からの上昇率が5%を超えたことで利食い売りも出やすく、ドルが対ユーロで切り返すと弱含んだ。
 バークレイズ・キャピタルのアナリスト、スキ・クーパー氏は、「今の水準では実需は入りにくい」としつつ、「長期的なトレンドは金塊相場にとって前向きだ」と述べている。
 金塊は、1225.025ドルで寄り付いたあと、午前は1223.00ドルで値決めされた。午後の値決めは1218.00ドル。(了)
17:02 ◎金、横ばい=リスク志向改善がETF保有高増を相殺〔インサイト〕(18日)

 【ロンドン・ロイターES=時事】18日朝方の欧州市場の金塊現物相場はほぼ横ばい。リスク志向の改善と、最近の値上がりが買われすぎではないかとの懸念が、世界最大の金塊上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストによる保有量の増加を相殺している。
 同社は、17日時点の金塊保有量が1294.604トンと、12日時点の1286.699トンから増加したと発表した。
 金塊現物は0659GMT時点で1オンス=1223.95ドルと、前日のニューヨーク市場終盤の1222.90ドルとほぼ同水準。
 前日には一時、7月初め以来の高値である1228.45ドルを付けていた。
 コメルツバンクの商品アナリスト、オイゲン・ワインベルク氏は「短期的には、一段の値上がりにつながる論点は多くない。長期的には、インフレ圧力の高まりや、投資家の需要の高まりが予想されている」と語った。
 金の下値支持線は1210ドル、上値抵抗線は1230ドル、14日間相対力指数(RSI)は73.7となっている。(了)
16:06 ◎中国の上半期産金量、前年同期比8.7%増=159トン

 【北京ロイターES=時事】中国工業情報省は18日、同国の1〜6月の産金量が前年同期比8.69%増の159.24トンだったと発表した。
 6月の産金量は31.897トンと5月の28.31トンを上回った。(了)
11:34 ◎金塊保有高、1294トンに増加=17日時点―SPDRゴールド

 【シンガポール・ロイターES=時事】世界最大の金塊上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストは18日までに、17日時点の同社金塊保有高が1294.604トンと、12日時点の1286.699トンから増加したと発表した。
 金塊保有高は6月29日に過去最高の1320.436トンに達した。(了)
10:14 ◎NY金、1250ドル目指した動きか=慎重な見方も〔商品先物情報〕(18日)

 ニューヨーク金の時間外相場は軟調。中心限月12月物は日本時間午前9時55分現在、1オンス=1227ドル前後で、17日の日中終値(1228.30ドル)を下回って推移している。
 小売り世界最大手ウォルマート・ストアーズの増益決算や7月の米鉱工業生産指数が改善したのを背景に、17日のNYダウが急反発したことから、「リスク回避の動きが一服し、持ち高調整に伴う売りに押されている」(市場筋)という。
 一方、7月の米住宅着工件数は3カ月ぶりにプラスに転じたものの、前年同期との比較では依然マイナスとなったほか、先行指標である住宅着工許可件数が2009年5月以来の低水準に落ち込んだ。これを受け、「安全資産」である金への投資マネーの逃避需要は根強く、世界最大の金上場投資信託(ETF)SPDRゴールド・トラストの保有残高は同日、前日比7.91トン増の1294.60トンまで拡大した。
 商品アナリストは「米国の景気動向に敏感に反応している。目先、米経済指標を見極めながら1250ドルを目指す」とみている。
 もっとも、17日の出来高が5万5656枚にとどまるなど商いは低調で、市場には依然夏休みとのムードが漂う。大手商社は「参加者は一部先物業者に限られ、本格的な上昇局面との感がない。少なくとも月内は1200ドル前後の往来相場が続く」とみている。
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