07:05 ◎続伸=ドル安、ユーロ高受け〔NY金市況・詳報〕(17日)

 【ニューヨーク・ロイターES=時事】17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ユーロが対ドルで上伸したことから、ドル建ての金相場に対する割安感が生じて買いを集め、続伸した。
 中心限月12月物の終値は1オンス=1228.30ドルとなり、前日終値(1226.20ドル)比2.10ドル高。取引レンジは、1224.30〜1231.10ドルだった。この日の高値は7月1日以来最高の水準。
 COMEXのフロアトレーダーは、今年に入ってからの欧州のソブリン債務危機以来、金相場とユーロ相場の相関性は断絶していたが、ここに来て復活しているようだと指摘。
 金は直近2カ月は広いレンジでの取引となっていたが、12日に1.5%上昇した後は回復モードに入っている。
 この日はまた、好調な米経済指標を受け、ニューヨーク株式相場が2%近く上伸したのにつれ高した面もあった。7月の新築住宅着工件数、生産者(卸売り)物価はともに上昇した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が米景気見通しを下向きに修正したことなどで、景気の二番底懸念が広がり、金相場を押し上げる要因となった。
 COMEXの金先物の出来高は5万5656枚と薄商いだった。
 金塊現物相場は米東部時間午後4時27分(2027GMT)時点で1224.70ドルで、前日のニューヨーク市場終盤の呼び値の1222.85ドルを上回っている。
 ロンドン市場の午後の値決めは1226.00ドルとなった。(了)
04:52 ○金、続伸=電子取引で一時1230ドル台〔NY金〕(17日)☆差替

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドルが対ユーロ相場で軟化したほか、世界的な景気鈍化懸念を背景としたリスク回避の動きに支えられて続伸した。中心限月12月物は電子取引で、一時1231.10ドルと、7月1日(1244.80ドル)以来約1カ月半ぶりの高値まで上昇。終値も前日終値(1226.20ドル)比2.10ドル高の1オンス=1228.30ドルと、前日に続き中心限月の終値ベースで6月30日(1245.90ドル)以来約1カ月半ぶりの高値で引けた。日中取引レンジは1225.80〜1228.20ドル。
 この日は海外市場でドルの対ユーロ相場が軟化し、ドル建てで取引される金塊相場は割安感から買われた。また、最近の世界的に不安定な株価の動きや、一連の軟調な米経済指標から景気の失速懸念が深刻化し、リスク回避狙いの金塊買いを誘ったことも強材料となった。
 また、祝祭期に向けたインド勢の購入などアジアでの堅調な現物需要も支援材料。
 ただ、この日は一部指標が改善を見せたほか、米株式相場が寄り付きから堅調だったことから、上値は限定的だった。この日発表された7月の卸売物価指数(PPI)は季節調整済みで前月比0.2%上昇し市場予想を上回ったが、同月の住宅着工件数は前月比1.7%増と、3カ月ぶりのプラスとなりながらも前年同期比では依然マイナスとなり、先行指標である住宅着工許可件数も3.1%減で2009年5月以来の低水準となった。また、同月の鉱工業生産は季節調整済みで前月比1.0%の上昇。強弱まちまちの内容となったことで、金塊相場は強含みながらも終始方向感の無い値動きとなっていた。
 金塊現物相場は、午後1時43分現在、1.775ドル高の1226.525ドル。(了)
00:35 ◎強含み〔ロンドン金〕(17日)

 【ロンドン時事】17日のロンドン自由金市場の金塊相場は、手掛かり材料難の中を強含みで推移、1オンス=1226.225ドルと、前日終値比1.75ドル高で引けた。
 同日発表された米国の経済指標は、7月の住宅着工件数が弱かった一方、鉱工業生産などは市場予測を上回るなどまちまち。市場ではなお米国経済の先行き懸念が根強いものの、これまでの利益を確定する動きも見られ、小動きに終始した。
 ブリオンデスク・ドット・コムのアナリスト、ジェームズ・ムーア氏は、「金塊の先高感は強いが、夏の薄商いの中の下値固めが続いている」としている。
 金塊は、1224.30ドルで寄り付いたあと、午前は1226.25ドルで値決めされた。午後の値決めは1226.00ドル。(了)